球数制限を想う 豊橋市 高校野球
熱闘が続く甲子園ですが、今年もまたこの問題が取り上げられました。
美化すべきでない異常な球数
済美高校山口投手は延長13回184球を投げ切った。
ここ数年、投球数が問題視されていますが、最近の高校野球を取り巻く問題を見ていて(投球数や熱中症など)、どうもその問題の表面的な部分を切り取って問題提起しているように感じます。
この投球数問題は、184球投げたことが1番の論点ではない。
夏の大会、150球以上を数試合投げたからと言って、果たして壊れるでしょうか? 肩が壊れることを危惧するのであれば、普段の投球練習や練習試合などで酷使することが当たり前になっていなかったか。
今までずっと球数の多い投球を指導者が強いていたのか。
強制はしていないが本人が希望していたのか。
指導者はそれにストップをかけなかったのか。
そのあたりが重要ではないでしょうか。
ピッチャーの肩は消耗品。高校で終わりと決めていればいいですが、その先を希望する選手であれば、やはり大事にしてあげたい。しかし、夏の大会はすべて出し切り勝負したいと思う気持ちも分かる。
その気持ちを汲んでやるのが指導なのか。それともその気持ちを諭して肩を守ってやるのが指導なのか。そして何より勝つことを考えれば、2番手を出せないということも分かります
指導者の葛藤もあることを、問題を考える側としては考慮しなければならない点でしょう。
多くの問題を抱えていますが、選手の”今”と”将来”にとって良い形になるよう、高校野球の成熟を願っています。
(僕個人の考えとしては130~150球の球数制限を設けるべきだと思っている。大会1、2回戦は無制限、3回戦以降は球数制限適用といった形でも良いかもしれない)