「水分をしっかり摂りましょう?」それって熱中症対策としては全然足りません! 指導者必見!正しい熱中症対策
6月に入り、少し動くだけで汗ばんでしまう、そんな気温になりました。
先日、周辺地域の小中学校では運動会が開催されましたが、5月末にも関わらず、熱中症になった生徒が各校数人いたそうです。
熱中症による危険性が高まる時期です。大会などの開催について色々と議論される現状は今年も変わらないのでしょう。
中には「暑い中開催するべきでない」と中止を訴える意見も聞こえます。
しかし自治体主催のマラソン大会などは別として、学生スポーツは中止はもちろん、時期をづらすことも難しい。
論点は開催するか否かではなく、どのように対策すれば無事に行えるか。そこが大切ではないでしょうか。
そんな熱中症対策としては、水分補給や無理をしないなどが言われますが、はっきりいてこれでは足りません。
そもそも水分補給なんて誰でも十分に行っています。
今回は私が選手や保護者の方々、患者様にお伝えしている熱中症対策のいくつかを書いていこうと思います。
サウナ状態でスポーツをしている。倒れないわけがない。
まずお勧めしたいのは、着替えることです。
野球で来られる方には、アンダーシャツは1試合最低2枚は着替えることを進めています。
最近は速乾性素材のウエアが主流です。
うたい文句としては、汗をかいてもすぐ乾くといったところでしょうが、試合中、乾く事なんてほぼありません。
体温が上がったまま濡れた服を着ている状態は、体表面の湿度が高く、まるでサウナ状態です。また湿度も高く、風も抜けない日であれば、なおさらサウナ状態。
そんな中で運動をしているわけです。
サウナで激しく動いたら、倒れそうになることは想像できますよね。
ですからプレーの合間に、タオルで体をふき、こまめに着替えることで、サウナ状態を回避できます。
もちろん水分補給は行っているわけですから、これだけでもかなり、熱中症リスクは下げられるでしょう。
チーム指導者は選手に汗をしっかり拭くこと。こまめな着替え
この2点をこまめに行うことを徹底してほしいと思います。
次回も熱中症対策を紹介いたします。