野球肘肩で困っている方、パフォーマンスを上げたい方は足が着地した時の腕の動きを見直してください。
野球肘で来られていたF君。中学3年。外野手兼3番手投手。久々に来院してくれました。
現在は痛みもなく、思いっきり投げることが出来るのですが、投手としては物足りない様子。
先日の練習試合は散々な内容だったようで、コーチから「しっかりしろ」と言われたとのこと。
チームは全国大会前。投球制限があるため、全国で勝ち上がるためには最低でも3人投手が必要。しかしエース以外がなかなか試合を作れないのが多くのチームが抱える問題でしょう。
ですからF君に「しっかりしろ」と。
本人も凹んでいる。投手として一皮むけたい。そういって久しぶりの来院でした。
さっそくフォームチェック。
さっそく目についたのがフット・タッチ・トップが出来ていないこと。
フット・タッチ・トップというのは、上げた足(フット)が着地(タッチ)した時、ボールを持つ側の腕はトップに入っているという、野球肘肩の予防とパフォーマンスアップには欠かせない動作です。
多くの肩肘を痛めた選手、パフォーマンスが低い選手を見てきましたが、その7.8割はフット・タッチ・トップが出来ていません。
プロ野球などのトップクラスの選手の7.8割はフット・タッチ・トップが出来ています。
F君もこの通り、着地の瞬間、まだ腕は下がっています。
解剖学的、運動学的に理由は説明できますが、ここでは長くなるので割愛。
しかしトップクラスの選手の多くに当てはまっていて、野球肘肩の選手の多くに当てはまっていないフット・タッチ・トップ。
取り入れた方が良いに決まっています。
動作の修正をアドバイスすると、本人の飲み込みが早いこともあり、フット・タッチ・トップが出来ているフォームに。(実は分かっているようでなかなか修正出来ない選手も多いです。)
そしてフット・タッチ・トップが出来るようになると、軽く腕を振ってもこのようにプレートをける足が高く跳ね上がるようになります。
それだげプレートを強く蹴ることが出来ている証拠や、カラダの勢い、フォームのダイナミックさがアップした証拠でもあります。
言い換えると、フット・タッチ・トップを取り入れると、腕に頼らない、下半身や全身のバネが上手く使えたフォームに修正されるのです。
ピッチャーとしてパフォーマンスを上げたい!と聞くと難しいように聞こえますが、実はちょっとしたところを修正すれば、飛躍的にパフォーマンスは上がります。
その1つがフット・タッチ・トップ
野球肘肩で困っている方、パフォーマンスを上げたいと思っている方は、1度、フット・タッチ・トップを見直してみてはいかがでしょうか。
「もっと詳しく知りたい」「じぶんではなかなか修正出来ない」という方はお気軽にお電話、LINE、メールでお問合せください。