睡眠は最高のお薬です

自律神経の改善に、睡眠以上の薬はありません!

まず、声を大にして言いたいことは、
自律神経失調症の改善において、最高の薬は睡眠です。これ以上の薬はないと断言できます。

多くの自律神経失調症の方と接していますが、改善が早い方と改善の遅い方がいらっしゃいます。
この違いですが、睡眠の問題を抱える方が改善のスピードが遅くなる傾向にあります。
睡眠の問題というのは、睡眠の質です。
患者様の中には、「しっかり寝ています」「六時間から7時間寝ています」
と言われる方もいらっしゃいます。しかし 睡眠というものは 時間よりも質が大切です。
睡眠=6時間=睡眠はOK
と思われてることが多いですが、これはまったくの誤解です。
睡眠の質はあまり知られていませんが、質の良い睡眠をとることで驚くほど体は変わるのです。

当院では、睡眠のサポートも自律神経改善のために行っております。
※睡眠サポートはオプション料金になります。カウンセリングで必要と判断した場合は提案させていただきます。
以下は睡眠研究の一例を挙げておきますので参考になさってください。

カリフォルニア大学のマシュー・ウォーカー博士の研究によると、
45歳以上で睡眠時間が6時間未満の人は、7〜8時間の睡眠をとっている人に比べて心臓発作や脳卒中を起こすリスクが200%上昇することがわかっています。
わずか2時間の睡眠不足でさえ、交感神経が過活動になるため、心臓の収縮力が上がり、血圧が上昇するためと報告されています。

さらに、日本の調査によれば、男性労働者を対象にした14年間の追跡調査で、睡眠時間が6時間以上の人と比べて、6時間以下の人は心停止を経験するリスクが400〜500%も上昇するというデータが得られています。

つまり、睡眠不足、質の低下は、心臓を過活動にさせ、心の落ち着きがない状態にさせてしまうのです。

 

ペンシルベニア州のフェルナンデス・メンドーサ氏による2012年の研究では、良好な睡眠状態と鬱状態との関係が明らかになっています。7年半にわたる調査の結果、睡眠状態が良好な人のうち、うつ症状が見られたのは6.3%でしたが、睡眠障害がある人には36.6%もの割合でうつ症状が現れました。さらに、睡眠障害があると、うつ病のリスクが6倍に跳ね上がることも確認されています。

カリフォルニア大学のアリソン・ハービー博士によると、精神疾患患者の睡眠の質や規則正しさを向上させることで、うつ病、双極性障害、不安、自殺願望など、さまざまな精神疾患の症状が改善したという報告があります。

また、睡眠不足は感情のコントロールに悪影響を与えるとの報告も有名です。
先出のマシュー・ウォーカー博士の研究では、脳の左右にひとつずつ存在する扁桃体(怒りの感情を生む場所)が、睡眠不足によって60%も過剰に反応し、原始的な感情がむき出しになることがわかっています。さらに、扁桃体と前頭前皮質(しょうどうを抑制する場所)とのつながりが弱くなるため、衝動を抑制する機能が低下し、ついカッとなって不適切な反応をしたり、余計な一言を言ってしまうことがあります。このような反応は、睡眠不足が引き起こす最も深刻な影響の一つと言えるでしょう。

つまり、不安定な心を整えるには、睡眠改善は絶対に必要なのです。

あなたが早く良くなりますように。

 

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