休みを与えているけど怪我が減らずに悩んでいる指導者の方へ
スポーツをしているとよく耳にする怪我は肉離れではないでしょうか。
筋肉は疲労の蓄積や加齢とともに柔軟性、弾力性が低下してしまいます。
伸びなくなると考えてもらってもいいでしょう。
筋肉の伸びる限界を超えた結果、切れてしまう。
肉離れとは、簡単に言うと、そんな状態の怪我です。
ですから筋肉が柔らかく、尚且つ弾力性がある人は危険性が低いわけです。
スポーツをしている人がなりやすい怪我なのは間違いないですが、最近はジュニア期~高校生でもよく見かけます。
さらに、肉離れしてしまう選手が多いチームも見かけます。
1人2人ならまだいいですが、チーム内に3人以上いる。または、いつも誰か肉離れで離脱しているという状況は、専門家からみても、これは異常です。
肉の弾力性があり、回復力もある時期に肉離れする選手が多いチームは必ず練習メニューを見直した方が良いでしょう。
練習メニューを見直すといった理由は、間違いなく原因がオーバーワークと言えるからです。
指導者はやることが多い。大会に向けてあれもこれも…..オーバーワークになりがち。とにかく休んではいられないのが現状です。
しかし、肉離れは100%元の状態に戻ることはないと言われます。
よって、今後の選手生活に支障がでる。そう考えるとやはり選手の故障防止とチーム強化のバランスを見ながらメニューを考えることが大切でしょう。
休みよりもケアが大切
オーバーワークというと、指導者からこんな声が聞こえてきそうです。
「休みを与えているけどなぜか肉離れする」
最近は高校野球でも週1回休みを取るところが増えています。しかし、大切なのは、休み=疲労回復 ではないということです。
疲労回復に大切なことは、休むことよりもケアをすること。
練習が休みだからといって、野球をやらないだけで、ケアをしている選手はかなり少ないでしょう。
ケアをしているかどうか。これを大切にしておくと、故障防止とチーム強化のバランスを保つ解決策です。
ケアと言っても特別なことはありません。入念なストレッチでよいのです。
週に1日は、ストレッチなどのケアに当てる時間を作る。
例えば月曜日は練習を早めに切り上げ、1時間ケアの時間としてチーム全体で細かくペアストレッチをするなどすることをお勧めします。
メニューに組み込むことで、強制的にストレッチをする。結果選手がケア意識を持つようになれば、肉離れなどの故障の離脱が防がれるでしょう。
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