遠投は危険? 野球肩のリスクから「遠投は必要かNGか?」に答えます。
「遠投は危険」
最近はキャッチボールの際、遠投をしない。又は少ししかしないという方針のチームや指導者が多いと聞きます。
実際、当院に来られた選手にも、普段の練習での遠投有無は必ず聞きます。
遠投で身に付く感覚が、肩肘の痛みの再発を防ぎます
私は遠投は賛成派です。
というより、遠投無くしてフォームを固めることは不可能さえ思っています。
身につくことは以下の2つ
①腕の力に頼らず、体全体を使って投げる感覚が身につく
②リリースポイントを覚える
①②ともに、痛みの再発防止、そしてパフォーマンスアップには欠かせないものです。
特に再発防止には欠かせない。
「痛めたのに投げさせるのか?」
違います。
痛めたからこそ、遠投で良いフォームの感覚を身に付け、再発を防止するのです。
良いフォームで遠投が出来きるようになれば、「もう心配ありません」と言える。
ですから、野球肘、野球肩の痛みが治り、実戦復帰に向けフォーム修正段階の選手には必ず遠投は行ってもらっています。
”ただ遠くに投げる”は危険。当院は正しい遠投をお伝えしています。
ただ遠投すれば良いというものではありません。
遠投には”正しい遠投の仕方”があり、それを誤ると、遠投は危険な練習になってしまいます。
諸刃の剣なのです。
その辺りの理解が進んでいないのが現状ですので、遠投=危険という風潮があるのではないでしょうか。
当院でお伝えしている正しい遠投で、良いフォームの感覚を身に付けてもらうことで、皆さん早期復帰されています。
遠投は必要ですし、フォーム修正にはもってこいです。
ですから「遠投は必ず必要」だと、当院では答えています。