肩肘の痛みは一応治ったけど….野球肩肘になった選手はこのようなことで悩んでいませんか?
先日、来院されている選手の試合を観戦に行きました。
その選手は小学生6年生。
ピッチャー。
3失点はしたものの、自責点は2。三振も多く取れ良い内容のピッチングでした。最近は投げると内容の良い試合が多く、指導者やチームメイトからも信頼されているとのこと。「本人も自信をつけてきている」と、親御さんから言っていただきました。
実はこの選手、当院に来られた際、肩肘に痛みはありませんでした。しかし、ある悩みを抱えていて、それを何とかしたいとして当院に来院されました。
その悩みは、野球肘肩になった選手の多くが抱えるものです。
今回はこの選手の痛み発生からの自系列と共に、抱えていた悩みと解決方法を書いていこうと思います。
痛みの発生と選手が陥る悪いループ
平成30年3月頃(小学校5年生)練習中に右ひじに痛みが発生。
整形外科を受診。投球禁止を言い渡され、半年間投球中止。
傷みがなくなり、投球再承諾もあり投球再開。その後ピッチングも再開したが、
・ストライクが入らない。
・球速ダウン
・どうやって投げていたか、フォームを忘れた。
・日によって痛い日もあり、思いっきり投げられない。
などの問題が発生。
また、日により肘に違和感や傷みが出る時もあり、受診していた病院にリハビリとして通院しながら続けていたが、投手は諦め内野にコンバートされる。
しかし、本人はピッチャーがやりたいとの事で、当院にLINEで問い合わせる。
このような経緯で来院されました。
この選手のように、
➀痛み発生から、整形外科に受診。
↓
②投球禁止を言い渡され、一定期間投球中止。その後再開。
と言うのが、痛みの発生から投球再開まで1番多いパターンでしょう。
しかし、再開したは良いが、
③日により肘に違和感や傷みが出る時もある。
↓
④騙し騙し続けるので、思いっきり投げることが不安。
↓
⑤結果や成績もパッとしないので、何となく不完全燃焼で続けている。
投球再開後、③~⑤のような悩みを抱える選手はかなり多い。
これが、野球肘肩になった選手が陥る悪いループです。
そして、抜だせずに悩んでしまいます。
(⑤でもあるように、解決することなく”不完全燃焼”のまま終わってしまう選手の話を多く知っています。)
当院にはこのような悩みを持たれている選手が多く来院されています。
フォームの修正。悪いループを抜け出すにはこれしかありません
肩や肘の痛みの原因が、ただの投げ過ぎあれば、一定期間の投球禁止で良いです。
しかし、この選手は小学生です。
練習は週に1.2回。
投げ過ぎていることなど100%と言っていいくらいあり得ません。
ですから投球を中止したところで、解決はしないのです。
野球の肘肩の痛みの原因は8割がた悪いフォームです。
しかし、整形外科ではフォームについて説明されることはありません。
根本的な解決をしないまま、この悪いループに陥り、抜け出せないことに悩み、不完全燃焼のまま終わってしまう選手は多くいます。
何度も言います。
野球肘肩の原因は悪いフォームです。
フォーム修正なくして、この悩みは解決することはありません。
良いフォームを身に付けなければ、悪いループから抜け出すことは出来ません。
ですが、フォーム修正することで、
野球肩肘からの復帰はもちろん、今より上のレベルを見ることも出来るでしょう。
当院はフォーム修正まで行い、完全燃焼出来るようしっかりサポートさせていただいています。