投手の投げ込みは危険か? 野球肩肘の予防とパフォーマンスアップの見地から、投げ込みについて答えます。
今、野球界では球数制限が話題です。
今日もこんな記事を読みました。
投球制限「1日70球」少年野球で導入へ 「投手不足で試合にならない」
昔は100球以上の投げ込み練習は当たり前のようにしていましたが、今は危険と認識されていますね。
プロ選手でも投げ込み否定派は多くいると聞きます。
そんな中、「投げ込みは必要ですか?」という質問を受けることがあります。
実は私、
投げ込みは必要です。
と答えています。
そして投げ込み賛成派として、来院される選手にも条件付きで勧めています。
球数制限のご時世に、なぜ賛成なのか?
今回から3回に分けて、、”投げ込み必要論”として、投げ込みの必要性と、行う際の条件(注意点)を書いていこうと思います。
私が投げ込みを賛成する理由は以下の2つです。
➀自分の認識
②メンタル強化
今回は①自分認識について書いていきます。
投げ込み必要論➀ 量でしか分からない事
➀自分の認識
投げ込みの良いところは、フォームの確認やピッチングのスタミナ強化など、技術を体に染み込ますことが出来ます。
そして、その染み込んだ技術が、どのくらいで崩れるのかを知ることが出来ます。
これはとても大切なことです。
何球くらいから疲れるのか?コントロールや球速が乱れるのか?など、
自分が何球から崩れ始めるのかを知ることが出来るからです。
また、逆に、「何球くらいから調子が上がってくるのか」というように、自分は尻上がりタイプなのかと言うことも分かります。
1試合平均110球とすると、約2時間。その間に様々な変化が起きます。
良いボールを投げるが、
勝ち負けにばらつきがある。
崩れたら止まらない。
そんなピッチャーは良いピッチャーだとしても、、信頼できるピッチャーではありません。
変化に振り回されず、安定して試合を作れるピッチャーが信頼できるピッチャーです。
その様に成長するのに必要なのは、練習の量です。
量でしか分からない事があります。
信頼できるピッチャーになるために、投げ込みは必要と私は考え、選手に勧めています。
次回は投げ込み必要論②、メンタル強化について書いていこうと思います。